2011年6月以前 What's New

◇ 2011.6.20
朝日新聞科学欄に「卵の殻の内皮、傷の治療促す」という見出しで、Cell & Tissue Researchに掲載されたわたしたちの研究成果が紹介されました!

◇ 2011.5.20
Cell & Tissue Researchオンライン版に皮膚線維芽細胞への卵殻膜の効果に関する共同研究成果論文が掲載されました!
ダウンロードはこちらから

◇ 2011.5.13
株式会社アルマードとの産学連携共同研究成果について、東京大学山上会館にて報道関係者向け発表会を行いました。
ご多忙中、多数お集まりいただきありがとうございました。

「生活の知恵を先端科学で解明―卵殻膜の働きにより細胞が自分で作る健康な環境―」

発表者:東京大学アイソトープ総合センター 特任研究員 跡見順子(東京大学名誉教授)
発表概要:細胞は30%程度の割合で常に様々なエラーを起こしていますが、健康状態が保たれている間は、修復機能が働いて
問題をキャンセルしてくれていますが、加齢に伴いこの修復機能が低下します。皮膚の細胞で考えると、紫外線、活性酸素、
などによる様々なダメージの蓄積が加齢とともに増加し、傷の治りが遅く、傷痕も残り、悪い例としては癌化といった細胞の
異常状態に至ります。今回、東京大学-アルマード共同研究プロジェクトでは、中国や日本では人々の間では効果が認められ、
”生活の智恵”として古くから使われていながらも、その実態が明らかにされていなかった卵殻膜に着目し、先端科学を駆使して
メカニズムの解明に取り組みました。その結果、適度な量の卵殻膜には、細胞自らが正常な状態へ修復するように
働きかける効果があるということが証明されました。

なお、東京大学内の多くの研究者の協力によって得られた本研究の成果論文は、
海外の専門ジャーナル「Cell & Tissue Research」オンライン版に掲載されました。
論文PDFはこちらから。

※プレスリリースの詳細は記者発表資料をご覧ください。


◇ 2011.5.13
社団法人学士会主催の会員向け午餐会にて、跡見順子先生が講演されることが決定致しました。
日時2011.10.20 12:30 テーマ「高齢社会における身心の健康維持」

◇ 2011.5.13
 2010.8.1-8.31に無料ネットテレビ「ピラニアTV」にてオンエアされていた跡見順子先生出演の番組について。

■ 武田邦彦/現代のコペルニクス #14「あなたは生きていますか?」(2010年4月収録)
監修・出演:武田邦彦/ゲスト:跡見順子(教育学博士)
http://www.nicovideo.jp/watch/1298291072
 恐れ入りますが、現在視聴にはニコニコ動画(有料)への登録が必要です。ご意見ご感想をお待ちしております!

◇ 2011.4.25
東京大学高齢社会総合研究機構:コア科目1 「意志決定論」で授業を行いました。
 身体機能の変化と適応-いのちを活かす身体運動、自然物‐人工物

◇ 2011.4.22
社団法人 科学技術と経済の会 センサーネットワーク研究会
(委員長:渡辺誠一氏(㈱テックゲートインベストメント代表取締役)
第34回研究会にて、跡見順子先生が「細胞科学が教える健康と医療」と題して講演を行いました。

◇ 2011.3.
東大(跡見研究室)ー東レーユニクロの共同開発である小さなプリントで姿勢を意識させるウェア「イージーエクサ」がユニクロ社より全国発売され、好評を博しました。このウェアについては、昨年夏の一部店舗での先行販売時に日本経済新聞 2010 年 7 月 8 日朝刊でもとりあげられました。

今後の予定

◇ 2011.5.27(終了) & 7.8
  跡見順子先生が嘉悦大学「身体論」(担当:古川康一教授)で今年も特別講義を行います。
7月8日は実際に自律的に拍動する心筋細胞を見ていただきます。

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2011.2以前のお知らせ
◇ 2010.10.8
跡見先生が、男女共同参画学協会連絡会第9期幹事学会(宇宙生物科学会&生態工学会)委員長/議長に就任いたしました。清水は事務局の運営委員会担当をつとめます。

◇ 2010.10.7
第8回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム(於 理化学研究所和光研究所)
★分科会C【生物科学研究棟3階大会議室】を開催しました。

テーマ:自分自身のシステムを知る?科学が動かす男女共同参画社会を探る
世話役:跡見順子(日本宇宙生物学会・東京大学)
富田-横谷香織氏(日本宇宙生物学会・筑波大学)
プログラム:
1)プロローグ(男女共同社会のこれまでとこれから)
2)企画挨拶 跡見順子(東京大学)
3)生物の差と人間の男女?科学的見地から健康に働くことができるしくみを探る
富田-横谷香織氏(筑波大学)
4)自分自身のシステムを知ろう?理系研究者に期待すること
跡見順子(東京大学) 5)直木賞作家・篠田節子氏と「女性の一生と身体」を語る(座談会形式)
パネルディスカッション参加者:篠田節子氏・跡見順子・富田-横谷香織氏・清水美穂

◇ 2010.9.20
  第48回日本生物物理学会年会(仙台)第1日目に、「自主・自発の階層と構造:行動を生みだす原理を分子、単細胞生物、細胞レベル、からヒトに探る」というテーマで、吉川研一(京都大)先生と跡見順子先生がシンポジウムをオーガナイズしました。
早朝からのセッションにも関わらず多くの方にお越しいただきました。
Title
How does hierarchical soft structure create spontaneous activity: Smart dynamics from single macromolecule to human being
Organizers
Yoriko Atomi (The University of Tokyo), Kenichi Yoshikawa (Kyoto University)
Synopsis
As Professor Fumio Oosawa was inspired by the tracking motions produced by a prosiest several decades ago, spontaneity is a characteristic aspect of life. A protisis can behave with spontaneity resulting in selecting and deciding the comfortable environment for the survival after rushing back and forth. Such characteristics of procist suggests that a cell exhibits spontaneity as well as individual organisms. Since human beings belong to a multicellular organism, we have at least two levels of spontaneity, both at cells and an individual. In this symposium, we would like to focus on “a real living body” itself and its biological material system, which generates soft and loose structures and changeable shapes, and produces a directional activity, and to extend to both limits of a body, from micro to macro systems. We will start the discussion from the cytoskeleton, which is considered intrinsically to produce cell’s spontaneity in our body against the environment, water, and connect to the brain, which has been evolved to control actions in spontaneity in the society where the brain communicates. We have the intention to create a new concept of philosophy of spontaneity and initiative from the basis of principle of biological material science.
Speakers
・ Yoriko Atomi (The University of Tokyo):
Structuring strategy of life system of spontaneity in evolution and human initiative ~ The cell, animals, and human beings~
・ Toshiyuki Watanabe ( Tokyo University of Agri.& Tech.):
Spontaneous activity of cell triggered by cell environmental engineering
・ Jun Miyake (Osaka University): Biophysical approach to spontaneity through cell engineering
・ Shigeru Takemori (The Jikei University School of Medicine):
Motility emergent from biomolecular interaction
・ Ikuko Motoike (Kyoto University): Hypothesis of Real-Time Field-Computation;
A Simple Model of Autonomous Informational Operation.
・ Yukihiro Nobuhara (The University of Tokyo):
Weakness of the will and loss of spontaneity
・ Yoshiaki Kikuchi (Metropolitan University ): The spontaneity generated from brain, and the human mind
・ Fumio Ohsawa & Yasuo Nakaoka:
Independence and spontaneity in Paramecium caudatums.
・ Kenichi Yoshikawa (Kyoto University): Concluding Remark:
Future Prospective of Biophysics.

◇ 2010.8.13
  女子中高生夏の学校2010(夏学2010)(独立行政法人国立女性教育会館、日本学術会議主催)2日目のサイエンスアドベンチャーにおいて、「自分の身体のシステムを知る」というテーマ(宇宙生物学会担当)で、跡見順子先生が実験指導を行いました。

◇ 2010/7/9
  跡見順子先生が嘉悦大学において、「身体論」(担当:古川康一教授)特別講義を行います。好評だった6月4日(金)の第1回に次いで第2回目になります。今回はカールツァイスマイクロイメージング(株)およびライカマイクロシステムズ(株)のご協力を得て顕微鏡を持ち込み、自律的に収縮する心筋細胞のライブ観察を通じてわたしたちの身体を構成する「生きた細胞」を実体験してもらいます。

◇ 2010/6/16
    東京大学大学院文化研究科広域科学専攻 生命環境科学系 身体運動科学 跡見研究室、ヒューマン・サイテイナビリティ・プロジェクトを経てセルツーボディダイナミクスラボのHPを開設しました。

◇ 2010.5.9
    「いのちの科学フォーラム」 心と身体から教育を考える(日本学術会議シンポジウム)にて、毛利 衛(日本学術会議会員、日本科学未来館館長、宇宙飛行士)さんと公開討論しました。

◇ 2010.4.23
    毎日新聞に跡見順子先生のインタビュー記事【くらしナビ】お肌のサポーター「卵殻膜」が掲載されました。

◇ 2007.3.7
    2007年3月7日の朝日新聞朝刊オピニオン面の「私の視点」に跡見順子教授の投稿が掲載されました。